コロナ騒動。

Boa tarde!
世界中、コロナウイルス騒動でとんでもないことになってますね。

2月に1ヶ月、台湾、タイ、そして日本に滞在して、3月頭に戻ってきたときは、ポルトガルにはまだ感染者がおらず、日本のコロナ騒動とは裏腹に、何事もない本当に平和なポルトガル、という感じでした。

しかし、日に日に感染者が増えて、現在は1000人以上を超えてしまいました。12日のポルトガルの首相、アントニオ・コスタの会見を機に、全員自主的に自宅待機モード。レストランや公共施設は次々に閉鎖。

アントニオ・コスタ首相の会見では、コロナウイルスは老人や体の弱い人に感染ると大変なので、とにかくまずは2週間、ウイルスにかかっているかどうかを確認するために自主隔離をすること、自分のためではなく周りにうつしてしまう可能性がある、それが危険だ、ということを大きく訴えていました。

会見の翌日から街の様子は一転。街にはFique em Casa!(家に居ましょう!)というサインを掲げたパトカーがうろうろ、警察もうろうろ。

スーパーは店内の人数制限を徹底的に行なっていて、人と人との接触が少なくなうように、行列にも間隔をあけるために足元にしるしのテープが貼ってある。

トイレットペーパーや食料品もなんとなく少ない感じだけど、そんなに大量買いしている人はまだ見てないし、お店にもわりとちゃんと在庫はある感じ。

19日の、ポルトガル政府による緊急事態宣言を受けて、レストラン・公共施設など人の集まるところは全て閉鎖。スーパー、パン屋、キヨスクなど生活必需品のお店だけは営業してます。そして街に本っ当に人がいない。

会ったらほっぺにキスしてハグするのがポルトガル。いまはほとんど人に会う機会がないけど、道で何人か、足や肘で挨拶しているのを見かけたり。

家族の絆が深いポルトガル。こんなときこそ家族に会いたい気持ちが強くなるけど、もしかしたら自分がウイルスを持っていてうつしてしまうかもしれない、とみんな本当に懸念していて、徹底的に2週間は1人で自主隔離をしてます。そんなポルトガルの友達たちと、夜になるとテレビ電話でみんなでワイン飲みながら話すのがここ最近の時間の過ごし方。こうやって直接会えなくても、みんなの顔を見ながら、一緒にがんばろうね!!と励まし合ってます。日本人の私にとっては、そんなに真面目にやる必要があるの!?とちょっと思っちゃったりするけど、ひとりひとりが本当に一生懸命自主隔離をして、ウイルスを広めないように頑張っている姿を見ていると、心強い気持ちになる。ポルトガルの家族愛や国を守ろうという一致団結感をひしひしと感じます。

私の宿も、3月半ばから予約を受け付けていません。ポルトガル人の友人ニコルが、「これが落ち着いたらみーんな借金かかえて、そこからまたみんな頑張っていくしかないのよ!」ってさらっと言っていて、確かに本当みんなそうだなぁ。がんばるしかないな!!って思いました。

彼女はカメラマンで、ウェディングの予定もすべて当面キャンセル。レストランを経営しているリカルドも、イベント運営しているリタも、とにかく全員、いっときは収入が無い状態。それでもみんな、仕方ない!と悪あがきせずにいまは現状を受け入れて自分にできることを一人一人がやっている。こんなとき、私も彼らから見習うことがたくさん。

でも、ときどき街を散歩すると、真っ青な青空に、シーンと静まり返った街。普段とのあまりの差に、このままこの世が終わってしまうような、取り残されてしまったような不安に襲われることもあったり。アルファマという旧市街に住む友人は、朝6時に展望台に登ると自分が地球最後の人間になった気がした、と言ってた。

そんなポルトガル。まったく先が読めない状況だけど、みんなの努力が実ってすこしでも早く収束することを願うのみです。早くみんなで一緒にまたワインを飲める日が来ますように。

もう少しでジャカランダの季節だなぁ。

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